太陽光発電施工事例集①支持金具工法 多面設置(三菱)安佐北区 Yさま邸 ① 寄棟屋根 四面設置 ◎築浅のお宅で、最近最も多い寄棟屋根(洋瓦平板葺き)です。一つの面に沢山設置出来る切妻屋根に比べ多面設置になる場合が多くコストがかさみます。 ◎今年度の国の補助金受給条件:1Kwあたり65万円以下の設置費用で、しかも経済効果を求めるなるべく多く発電するシステムは、とても難しい条件でした。 ◎知恵を絞って何とか3.14Kwシステムを補助金受給可能な金額でご提供させて頂きました。 ② 安全対策足場設置 ◎足場の設置は、安全対策だけでなく施工品質向上にもつながります。安心して作業が出来ると言うことは、作業者にとっても余裕が出来、良い仕事が出来ます。 ◎暑い夏場の作業は、過酷です。安全に余裕のある作業を心がけています。利益優先よりも安全確実な作業が大事だと思います。 ③ 墨だし ◎設計図面に基づき、正確な墨だしをし、支持金具を取り付ける位置の瓦を決めて行きます。 ◎平板瓦は、千鳥葺きなので迷い易く取外す瓦の上の瓦に印をつけます。 ④ 固定釘切断◎最近の屋根は、瓦一枚一枚を釘で固定してあるケースが増えています。建設会社によっては、全ての瓦を釘で固定している事を売りにしている業者もあるくらいです。 ⑤ 瓦取り外し ◎この平板防災瓦は瓦同士が爪で咬み合っていて、しかも釘で固定してあるので取り外しが大変難しく壊さないで取外すのは熟練が必要です。 ◎爪のある防災瓦を取外す場合は、必ず爪は折れますが、その瓦の上には、太陽電池パネルがきて風圧がかからなくなるので、問題ありません。 ⑥ 掃除機で清掃 ◎瓦を外す際に出た爪の欠片をきれいに取り除き、粉も掃除機で吸わせます。 ◎この手間が工事品質の一つです。完成後には瓦の下の欠片やごみは見えませんが、欠片が残った状態で瓦を戻し、その上を歩くと下地ルーフィングを痛めかねません。 ⑦ ベース補強板 ◎瓦を外し支持金具を取り付ける位置にベース補強板をネジで固定します。 ◎固定のネジは、下地の垂木に4本留めます。これも垂木にきっちりと利かせているか、4本打っているかは、仕上がってからではわかりません。工事品質は大事です。 ⑧ 支持金具固定 ◎垂木に利かせたベース補強板の上に支持金具をレベルプレートで高さ調整してネジで固定します。 ◎この屋根を葺いた業者は、丁寧な良い仕事をしています。下地ルーフィングも厚手の高品質な物を使用していて垂木部分の上に「ルーフテープ」と呼ばれている桟木の水抜き対策処理もされていて安心です。 ⑨ 瓦加工 ◎支持金具工法の場合瓦の隙間から金具を出す工法ですので、金具が出る隙間を作る為、瓦を削らなければなりません。 ◎削りが浅いと金具と瓦が干渉しますし、深すぎると瓦が弱くなりますので熟練が必要です。 ⑩ 架台取り付け◎三角形のパネル2枚の為に8個の支持金具を取り付けています。三菱は、安全基準が厳しく他メーカーに比べ支持金具の個数が多いです。 ⑪ パネル搬入 ◎屋根までは、電動荷揚げ機で運び揚げますが、屋根の上は、人力で運びます。 ◎少しでも雨が降ったり、風が強い日は、作業が出来ませんのでスケジュール調整にも気を使います。 ⑫ パネル設置 ◎この三角パネルは1枚92.5Wで、2枚で185W1枚分です。 ◎最も日当たりの良い南面ですので有効活用します。 ⑬ 南面に合計4枚相当◎三菱の場合、標準接続箱で3回路の場合、同じ枚数8枚+8枚+8枚の様にバランス良く組み合わせる必要がありますが、こちらのお宅の場合南面に4枚分のパネルしか載らないので、(電圧を一定にする機能付)昇圧回路付接続箱を使用しました。 ⑭ 渡り配線固定◎屋根の上で、パネル同士をつなぐのに耐候性に優れた黒色2層電線管の中をケーブルを通しを瓦にステンレスワイヤーで固定します ⑮ パネル設置完了◎屋根のパネル設置が完了しました。軒先側には化粧カバーを取り付けていますので見た目もスッキリです。 ⑯ 配線系統図 ◎数枚のパネル同士を直列につないでストリング(一回路)をつくります。 ◎この図面は、後々のメンテナンスの為にも必要です。弊社では、「あとあと安心工事」をお約束していますので、この図面や施工途中の画像・試験成績表などをファイルした「竣工記録ファイル」を工事完了後お客様にお渡ししています。 ⑰ 屋根よりの配線引込み ◎屋根の上の太陽電池から接続箱を経由して既存の電力会社より供給を受けている電気回路接続するわけですが、その経路は、そのお宅の条件によって異なります。 ◎まずは、安全第一ですが、美観や後々のメンテナンスの事などを考慮して引込み経路をお客様と相談して決めます。 ⑱ 昇圧接続箱◎ストリング(太陽電池の直列の一回路)間のバランスを自動で調整して効率よく発電する為の装置ですが、標準接続箱より価格が高いのが難点です。 ⑲ 屋内隠蔽配線◎屋内の配線は、写真の様に床下にもぐったり、天井裏をもぐったりして、なるべく隠蔽して見えない様にしますが、建物の構造によっては、露出配線を余儀なくされるばあいもあります。 ◎床にもぐっているのは、協力業者の広川電工さんですが、この道40年!住宅建物の構造を知り尽くしたプロ中のプロです。 ⑳ 電源接続 ◎太陽光発電の電源接続には、大きく分けて一次側連系と二次側連系があります。 ◎こちらのお宅は、主幹ブレーカーの一次側に接続する一次連系にする事にしました。それは、屋外の売電メーターを配線を露出させずにきれいに仕上げるためです。(解説はしにくいので割愛します。m(__)m) 21 パワーコンディショナ ◎変換効率97.5%の高性能パワーコンディショナです。設置場所は洗面所ですが、耐湿構造ですので安心です。 ◎配線は壁の中を通って床下経由ユニットバス天井内まで行ってます。 22 売電メーター ◎ちょっと見えにくいですが、電力会社メーター(手前)・売電メーター(奥側)です。 ◎一次連系ですのでメーターの上に送りブレーカー3P3E75Aを設けています。 Y様には新築時のオール電化・床暖房工事に引き続きお世話になりました。ありがとうございました。 平板支持金具工法(シャープ)府中町 Uさま邸 ① 支持金具の取付◎定位置に支持金具を取付ます。 ② 縦桟・横桟◎シャープYSⅡ工法と言う設置工法です。縦桟設置後下から横桟、パネルの順番に設置して行きます。 ③ パネル設置完了◎レベル調整が悪いとパネルが一体化して見えませんので下準備が重要です。 ④ パワーコンディショナ ◎シャープのパワーコンディショナJH-S6A2です。屋外設置タイプですが2階ベランダの軒下に設置しました。風通しが良く雨がかからない場所です。 U様には床暖房も設置頂きお世話になりました。ありがとうございました。 支持金具工法(三菱電機)東広島市 Nさま邸 ① ベース補強板◎支持金具を取付ける位置の瓦をはいで、ベース補強板(12mm厚コンパネ)を野地垂木にステンレスネジで固定してその上に支持金具を取り付けます。 ② 支持金具◎支持金具は縦桟を受けますので糸を張って真っ直ぐに通りを出します。 ③ レベル調整◎屋根の不陸をレベル調整スペーサーを支持金具と縦桟の間にはせて調整します。 ④ 横桟◎糸を張って全ての縦桟をレベル調整してその上に横桟を固定します。 ⑤ パネル設置前◎金具類の取付が終わって対角をはかります。対角が合わないと菱形になりきれいに設置出来ません。 ⑥ パネル設置完了◎かぎ型の屋根に合わせて24枚の太陽電池パネルが収まりました。 ⑦ 屋外連系 ◎太陽光発電システムを電力会社の電気とつなぐ事を連系と言います。 ◎屋内分電盤に接続する屋内連系(二次側連系)と屋外に接続ブレーカーを付ける屋外連系(一次側連系)がありますが、こちらのお宅は屋外連系にしました。 ◎屋外連系と屋内連系は個々のお宅に適した方をご提案いたします。 ⑧パワーコンディショナ ◎左が接続箱で右がパワーコンディショナです。 N様には大変お世話になり感謝致します。ありがとうございました。